アランスミシー

スクリームのアランスミシーのネタバレレビュー・内容・結末

スクリーム(1996年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

1回目、2015/2/13
『暗殺のオペラ』にも通ずる、親の潔白を信じていつの間にか他者の尊厳を侵している罪のテーマ

先進的すぎるだろ!

行き過ぎたフェミニストによる”あらゆる事件は全て男のせい”という過激思想(リベラルが行き過ぎた結果陥る原理主義的思考停止=一見リベラルな保守思想)の結果、罪のない人間までもを巻き込んでしまったフェミニスト達に対する提言ムービー

少女は男社会での不条理から生まれたフェミニズム思考を解放し、女性も男性同様、時には淫乱で浮気癖のあるダメな生き物であるという現実を受け入れられるのか?
or自分の親だって所詮は大人気ない人間的な生き物(人間なんて所詮欲深くてだらしない生き物)なんだと受け入れる子供の自立のためのムービー(安全志向→冒険志向)
対してモンスター側である彼氏はマザコンを抜け出せない精神的幼稚者(安全志向)、かつ肉体的優位である自分の男性性を振りかざす男尊女卑主義の化身

一方、殺人コンビのもう片方は主人公彼氏とは真逆で殺人理由に執着も復讐心も一切なくむしろ人生や社会に対する誠実さを一切捨てた投げやりな生き方をした偏った自由主義者(冒険志向)であり、ラストビリーにあそこまで刺されるのは逆に人生に対して誠実(安全志向)すぎて執着しているビリーによる説教としてのシーン。

・警官デューイが殺された理由
=罪は彼が親or警官として娘or市民の繊細さを理解して職務や役割を全うしないその自由奔放さ(冒険志向)ゆえ(続編で蘇るw)

これはまさに当時の日本に置き換えると痴漢冤罪問題に直結するし、
驚きなのはまさに今世間を賑わせている伊藤純也&松本人志週刊誌逆被害事件とも繋がる

女性自身が女性の立場を弱くしてしまってる本末転倒な結果を今後二度と引き起こさない為にも、弱者が強弱を倒して弱者中心の社会を作るというマルクス主義的な「結局それって自分ら強者になってもうてるやん」というツッコミを引き起こさない為にも、一見強者に見える人間がどんな心の弱さからその特権にしがみついて占有してしまってるかという弱者的な側面を理解してあげてお互いが歩み寄れるより平等かつ平和な世界を築けるという信念を絶やさずに行こうぜ!

心が貧しくて余裕がないと過激な思想に陥るのは物凄く分かる、だって俺も同じだったから。でもその復讐的な目的で齎された結果は誰のことも幸せにしないんだよね。本当に。
どうかその事実を忘れずに、一緒に強く生き続けよう