ヨダセアSeaYoda

マイ・マザーのヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

マイ・マザー(2009年製作の映画)
4.1
"僕と母が他人なら…きっとうまくやれた"

【STORY】
 高校生男子ユベールと母親。愛情・仲良くしたい心と、反抗心・苛立ちが毎日せめぎ合う、母子のリアルを描くドラマ。


【一言まとめ】
●共感できる親子喧嘩
●お互い言い過ぎ!やり過ぎ!
●ぎこちない愛情表現のリアル


【感想】
 リアルリアル。
 僕も中高生の時、母親とは「喧嘩してなきゃ仲良しなのに、喧嘩すると収まりがつかない」という関係でしたので、本当に共感できます。(母子家庭ではありませんが。)

 お互い苛立ちの相乗効果でエスカレートしていき、言い過ぎ・やり過ぎてしまう。
 意地を張り合うけど、ちょっとしたらぎこちない愛情表現や思いやりでまた仲直りする。

 2人の愛と衝突は、きっとこれからもしばらく続いていくのでしょう。


 ドランの演技、素晴らしいですね…
 友人の仲良し親子を微笑みながら眺めた後の微妙な表情とか凄かったなぁ…

 色使いも最高です。
 暗いオレンジの照明に囲まれ、学校で母親から逃走する彼の後ろ姿は、オレンジの反対色の青い服。世界から孤立した彼を見事に捉えた配色にハッとさせられました。

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観た回数:1回
直近の鑑賞:Amazon Prime(20.09.24)
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