ヨダセアSeaYoda

最後の猿の惑星のヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

最後の猿の惑星(1973年製作の映画)
2.4
【REVIEW】

4作目も無理に長編の尺にした感があったが、5作目では明らかに予算もアイデアも出し尽くしてしまった様子が手に取るようにわかる。
4作目の時点でかなり間伸び感があったのに、まだ悪あがきをしたものだから「なぜ作った」というレベルの仕上がりになってしまっている。

前回急展開でノりきれなかった反省点を活かしすぎたのか、今度は戦闘シーンなど1シーン1シーンが長すぎる。終盤は「いつまでドンパチすってんころりんし続けるんだ…」と胃もたれ気味になってしまった。

最終的にもはや何が言いたいのかわからないゴチャゴチャした雰囲気のまま終わってしまい、5作続いたシリーズがなんともヘンテコな幕切れとなった。

「NO」という躾のワードがNGワードになっているなど、「差別の歴史」が根深く残る描写は印象的。現実でも差別や奴隷制の歴史がなければただの言葉だったものが、NGワードになっている例はあるので、そういった要素を反映しているのは「奴隷制の後」を描く今作ならではの特徴。
なのに心に来るキツさがないのは、色々なクオリティのせいか…。

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観た回数:1回
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【星つけた際の"個人的"評価・好み】
※作品のウリじゃなさそうな部分、判断しにくい部分は「-」
総合点48pt/100pt 星換算★★2.4

95=スタンディングオベーション/90=大拍手/80=最高!/70=すごい!/60=良い/50=不足なし/40=あと一歩欲しい/30=うーん/20=さすがにちょっと/10=Z級

《配点》
★好み(主観によるただの好み・印象の強さ)
 30pt/100pt
★監督(コンセプト・元ネタ選定・主題・固有演出)
 43pt/100pt
★脚本(設定・起承転結・言葉・脚本でのテンポ)
 45pt/100pt
★撮影(構図・カメラワーク・撮影での映像美)
 50pt/100pt
★演技(演技力・役作り・演技のインパクト)
 50pt/100pt
★編集(カット・編集でのテンポ・音ハメ)
 50pt/100pt
★音響(録音・音響)
 57pt/100pt
★音楽(サントラ・歌曲)
 55pt/100pt
★美術(キャラデザ・衣装&メイク・セット)
 50pt/100pt
★配役(キャスティング)
 50pt/100pt
★VFX(VFXのクオリティ・VFXでの映像美)
 48pt/100pt
ヨダセアSeaYoda

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