chanmasu

楽日のchanmasuのレビュー・感想・評価

楽日(2003年製作の映画)
3.5
これ不思議でめちゃ淡々としてるけど映画館についての映画なので面白くは見れる。
映画っていうのは観る人がいないと空しい。受付の足が不自由なびっこひいてる人があんまん?を刻んでいる。暇すぎ?笑 外は暗く雨が降っている。劇伴もなく環境音(映画が流れる音)だけがある。作為的なものに飽き飽きしていたときに観るにはちょうどイイ。最初はマジで映画を観る人と受付のお姉さん写してるだけ。隣にわざわざ座ってくるうざすぎおじさん。トイレもわざわざ隣に来る笑。映画館あるあるに笑う。非言語コミュニケーションというかまぁ気まずい。そしてやっとセリフが出てくる。映画館を徘徊している若者二人が喫煙所で邂逅したとき、唐突に片方がこの映画館、幽霊が出るんだよねとつぶやく。ここから俄然面白くなってくる。映画をみる人と観られる映画の早すぎる切り返し、幽霊と思しき俳優二人が出会い、俺たち忘れられちゃったねとつぶやく。思わずこうして忘れ去られていった多くの文化(これは台湾の映画館らしい。最近だとミニシアターとか)になんか思いを馳せてしまう。
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