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裏窓のOBのレビュー・感想・評価

裏窓(1954年製作の映画)
4.5
数あるヒッチコック監督作の中で一番好きな作品。

初めて観たのは高校生の時だった。古い映画でどうなの?と思いながら観たが、一気にストーリーに引き込まれた。

当時は、ジェームズ・スチュアート、グレース・ケリーコンビと犯人のやり取りのみを注視していたが、今観ると同じアパートの住人(売れない音楽家、シングルな女性、新婚夫婦、訳ありなダンサー等々)の其々にドラマがある群像劇だとよく判る。ご存知の通り、この映画は主人公の部屋からカメラが一切外には出ない定点観測映画であるが、その条件の中で、これだけの多重ドラマを描くのはさすがヒッチコックは凄い。

しかし、やはりグレース・ケリーの美しさは尋常ではない。格差カップルという設定はあるにしても、あのアパートに絶世の美女が毎日通うのは違和感有り過ぎ。
(決してダメとは言ってませんよ(笑))

日本の小津映画における原節子の違和感に通じるものがありますね。
(こちらもイヤとは言ってませんので(笑))
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