うめまつ

フリーク・オルランドのうめまつのレビュー・感想・評価

フリーク・オルランド(1981年製作の映画)
3.2
勝手にもっと摩訶不思議で楽しい雰囲気の映画を想像してしまっていた。ちょっと予告を可愛くドリーミーに作り過ぎだと思う。宣伝としては正解だけど、私にとってはまったりとした悪夢だった。なかなかに残忍で不安になる描写が多くてずっと気持ちがギスギスするし、さらに一つ一つのシーンも冗長かつ意図もわからないので単純にストレスだった。このシュールで荒寥とした取り留めのない御伽噺(?)を、チープでキッチュな装飾で仕立ててるのは好きだけど、全体に流れるえぐみがキツ過ぎてちょっと飲み干せなかった。何もかも上手く行かない一日の終わりに駆け込んで観たけど、ダメな日はやはり何をやってもダメなのだな、と思った。でもカメラマンでもあるらしい監督のビジュアルセンスはかなり好みなので、嫌いにはなれない複雑な気持ち。

生命樹の女神/神話デパート/赤と青と黄色の湖/鞭打レザー軍団/石炭の山に現れた鏡の池/磔で歌うヒゲの電飾花嫁/頭が人形の鶏/ダルメシアン柄の小人/髭を愛であう黒いドレスの老人/見猿聞か猿言わ猿/監獄行きベッド列車/お皿が燃える晩餐会/ピンクのシャム双生児/松葉杖ダンス/ブサイクオブザイヤー
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