はま

モーリスのはまのレビュー・感想・評価

モーリス(1987年製作の映画)
3.3
まだまだあるよヒュー・グラント祭り!
今作はDVDで見られる一番古い出演作じゃないかなぁというレベル。まだ20代、美青年と呼ぶに相応しいルックスで登場されて私の心臓がなかなか仕事してくれませんでしたが(笑)、作品自体のテーマが重くて終盤はそれどころじゃなかったです。悲しい。でも美しい。

同性愛は罪とされていた20世紀のイギリス。青年モーリスが性に目覚め、恋を知り、愛に苦しむそれぞれの時代を淡々と描いています。
ビジュアル面だけで見ると、美しい男性達の逢瀬はそれこそ昨今の(一部の)お姉様方には嬉々として捉えられるものでしたが(本当に綺麗だったもの…)、時代が時代で非常に悲しさしかない。どこまでいっても悲しさ>愛。そんな全体の雰囲気。

モーリスとクライヴ、どちらもお互いを大切に想い愛するからこそ取るべき行動や進むべき人生が違える2人。見る人によってどちらに共感(賛同)するか分かれそうなところです。
ちなみに私はクライヴ(ヒューだからって贔屓じゃないよ)。見方によっては「時代に負けた」かもしれないけど、だって、怖いから…。
だからこそ、自分であり続けたモーリスを強い人だとも思いました。

こういうの見ると、ほんと現代の自由は豊かになったなぁと思う。こういった過去の作品があってこそ。『ノーカントリー』も気になるこの頃、いつか見ます。

そしてまぁ〜〜〜〜美しいヒュー(結局そこ)!ワァ〜〜とか言いながらちょこちょこ一時停止してしまいました(笑)
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