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アリスのKのレビュー・感想・評価

アリス(1988年製作の映画)
3.7
お噂はかねがね…初のヤンシュバンクマイエル作品。交互に繰り返すオープニングクレジットと口元アップのナレーション。ギシギシ効果音。BGMなし。引き出しの取手が抜けるときのキュポンッという音に懐かしさを覚えた。「子供の頃から食べるということが好きではなかった」という監督のエピソードがよくわかる表現の数々。くぎパン。インク色の飲み物は何で作ったのだろう。頭上クッキング。積み木の家。動く生肉。靴下にょろにょろ。イモ虫そうきたか。蛙の舌。時計にバター。“首をチョン切る”。全体的に不気味な雰囲気はあるけれど、怖がらせてやろうという意図は感じない作り。監督の世界観なのだろう。原作が同じでも監督が違えば作品はここまで変わる…という一例を見られた気がする。
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