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アリスのnyakoのレビュー・感想・評価

アリス(1988年製作の映画)
4.3
ガラスケースに入っていたうさぎの人形が動き出す始まりから、シュヴァンクマイケル監督のイマジネーションが爆発。
実写にストップモーションがミックスされてるのがまた幻想っぽい。
シュヴァンクマイケルのアリス、なんて可愛らしくて毒毒しい世界なんだ!
アリスの物語は毒のある表現と相性がいいと思う。

小道具、美術が色褪せててちょっと古めかしく愛おしい。
うさぎさんを追いかけて!
(うさぎのドアップめためたこわい)
好奇心旺盛なアリスは不思議世界へと誘われてゆく。
印象的な場面がいっぱい。
おがくずいっぱいの皿。
バター塗りたくりの懐中時計。
靴下いも虫や骸骨従者。
青インクやクッキーで体が伸び縮み。
机の引き出し開けようとすると必ず取っ手が取れて、後ろにひっくり返る。
これはみんなうたた寝の夢?
でも…なラストまで完璧シュールなおとぎ話。
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