当時のスティーヴン・スピルバーグ監督は、「プライベート・ライアン」の4年後で「マイノリティ・リポート」と同年にこの作品を製作していて、いくつかある全盛期の一時期だったように思います。レオナルド・ディカプリオも若手俳優では他の追随を許さない存在で、さらにトム・ハンクスとのW主演となれば、ヒットしない理由が見付からないという評判でした。
おそらく2003年頃に1回目を観ているはずで、すぐにもう1回観ようとして20年近く経ってしまいましたが、1960年代後半を舞台にしているので作品そのものの古臭さを感じることはありませんでした。
タイトルやポスタービジュアルのような追跡劇を派手なアクションで描いていないので、2人が織りなすエピソードの面白さが勝負になりますが、とてもこれが実話とは思えません。どこからが脚色(創作)なのかわかりませんが、普通にこの物語の脚本を執筆しようとしても、ここまでのアイデアはなかなか構築できそうにないレベルです。
また、実在する人物の伝記的な映画は、その半生を描いたりするので時間軸が間延びして個人的に苦手なタイプの作品になりがちですが、この作品は彼の10代後半の3年間程度の物語になっていることも好印象です。
さらに特筆すべきは、いろいろなところで評価されているとおり、オープニングタイトルのアニメーションと音楽が秀逸です。まさにソウル・バスの「北北西に進路を取れ」を彷彿とさせ、2回目なのでよくわかりますが、短時間のアニメが本編の要約版にもなっています。
最近はオープニングタイトルのない作品やイントロダクションのナレーション(その字幕)がかぶっているものなど、主要なキャストやスタッフを把握できないまま本編を観ることが少なくありません。いろいろな演出があっていいと思いますが、オープニングタイトルには作品のイメージを決定する効果もあるので、個人的にはすべての作品に必須化して欲しいです。