犬のケツ

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンの犬のケツのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

・めちゃくちゃ面白かった! これが現実にあった出来事を元に作っているなんてすごすぎる。エンディングで流れたモデルになった二人の現在に泣きそうになった。良き理解者がいることは孤独を救うんだなあと思った。フランクとカールが出会えて本当に良かった
・フランクの行動理念がずっと「家族を元通りにするため」なのがつらかった。それなのに父親と喧嘩別れみたいになってしまったのが辛すぎた。最後幸せそうに過ごす母親とその新しい家族を見つめながら投降するシーンが苦しかった。
・カールが嘘を言わずにフランクを捕まえたこと、「必ず迎えに行く」と言って助けに来たこと、最後フランクに「嘘の中で生きた方が楽」という言葉をかけること、何もかもが良かった。
・以前読んだ本に「映画にはミッドポイント(中間点)があり、そこが主人公の転機となる」とあったので、この映画はどこだろうと思い確認した。カール刑事に「謝りたくて電話したなんて嘘だろ。電話する相手がいなかったんだろ」と言われたところらへんだった。その後すぐ病院の場面でブレンダに声かけていたので、彼の言葉がきっかけで自らの孤独を自覚し、自分なりに愛(家族)を求め始めたのかな……と思い切なくなった。根底にあるのは両親への執着なのに。結局それもうまくいかなかったのが本当に可哀想だったな。
・フランクとカールが初めてあったシーンが本当に好き。フランクの口のうまさに感心するけどドキドキした。あの時はカールがこんなに魅力的なキャラになるとは思わなかったなあ。
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