東朴幕院

裸のジャングルの東朴幕院のレビュー・感想・評価

裸のジャングル(1966年製作の映画)
3.9
所謂、マンハント系の作品。インディペンデントな作品であるが、見るものをグイグイと引き込ませる所は凄いと思わせる。
アフリカ(撮影はバオバブの木とかを見るとマダガスカルなのかなと思ったり)で象牙狩りの為に大金を払い悠々とサファリを楽しむつもりの白人と現地ガイドの主人公が、原住民への貢物を惜しんだ事から大虐殺が始まり、皆が囚われの身に。傲慢な態度だった白人は、多彩な刑で皆殺しに。現地ガイドの主人公だけが、逃げきれたら生かして貰えると『ライオンの刑』となりの、ひたすら逃げる事となる。
相手が原住民だし、とにかく走るのが早いし、会話する相手もいないからセリフなんて殆ど無し。この潔い演出が非常にエキサイトする。主演のコーネル・ワイルドが当時54歳であの肉体美なのだからそれも驚きで語り草となる作品だ。エンディングでの急な坂を下るチェイスも凄いし、2人の視線のやりとりと挨拶が妙にほのぼのとしているのが、また印象的だ。
東朴幕院

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