上海十月

二階の他人の上海十月のレビュー・感想・評価

二階の他人(1961年製作の映画)
3.0
先日行われていた近代フィルムセンターの山田洋次特集で観たかったが都合がつかなかった作品。デビュー作にはすべてがあるというのは、今作を観てもよくわかる。最新作である「小さいおうち」でもデビュー作の舞台設定がそのままというのがすごい。家を建てたが借金を払うために二階を貸すという六〇年代の日本が出てくる。貸す人が変わった人でお人よしの夫婦は翻弄されるのがおかしい。「アパートの鍵貸します」的な話もあり、ユーモアとペーソスを描くことが目的なのがよくわかる。60分の中編で結構テンポよく話が進むので面白かったですね。こういのを映画会社が習作として作らせていたといういい時代だなとも思いました。予告編で若い山田洋次がでてきます。
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