このレビューはネタバレを含みます
すごい。傑作だと思う。
ストーリーが面白いからちゃんと理解してリアルタイムで追いたいのに、構成が複雑すぎて全然理解が追いつかなかった。
概要は、アイドルを辞めて女優に挑戦する女の子の話。
ストーカー被害や女優の仕事内容のきつさ（自分の望まない脱ぐ仕事があるなど）、自分に成り代わってブログを更新する存在によって精神的に追い詰められ、刑事事件にまで発展してしまうという内容。
いわゆる叙述トリックの使用によって、先の見え辛い複雑な展開になっている。
今回の叙述トリックの肝は、主人公ミマが精神的な追い詰められて幻覚症状が現れる前提があること。
そのため、映画の中で展開される内容が実際に起こっているのか、それとも幻覚なのかが分からない。
実際の被害として、ルミによるブログの更新、ファンの執拗な付き纏いという２種類の被害がある。
ファンのストーカーの印象が強いせいでルミのストーカー行為が見えづらくなっているのも上手い表現だと思った。
現実と虚構がごちゃごちゃになって似たシーンが何度も繰り返される演出や、ストーカーによる現実の被害も相まって、どんどん現実と幻覚の境界線が曖昧になっていく映画表現が怖くて良かったな。
悪夢大好き！さいこー！
