このレビューはネタバレを含みます
今監督の98年の作品。
他作品よりもミステリー仕立てで
ダウナー。
卒業した元アイドルが
女優業に邁進するなかで
華やかな芸能界の裏の欲望に触れて、
ストーカー行為にも追い詰められ
じぶんの存立根拠を失っていく
読後感が凄まじく
胸がいっぱいになる。
作画、構図、伏線回収全てが完璧
エレベーターにラジカセがあったときは
センス良すぎたと思った
あの注意にひき方と緊張の高め方は素晴らしい
アニメで映像の逆再生のジャミ再現
SNSでの匿名監視性
など素晴らしい
マネージャーやストーカーの顔を明らかに歪に描いたために、割と、犯人が分かりやすかった
それがなければ、より衝撃を受けたと思う
ただ、アイドルになれなかった歪んだ感情は
マネージャーを美形に描きすぎると説得力がなくなるか
多重人格、鏡面、幻影の現実化など、
最近見たラストナイトインソーホーに明らかに影響を与えたと思う
