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セブン・イヤーズ・イン・チベットのjun2kmのレビュー・感想・評価

4.0
主人公のハインリヒ・ハラー。登山家。ナチスドイツが熱を持っていた1938年にアイガー北壁初登攀。あっしは学生の頃、山岳部に入部してて彼の著書「Die Weisse Spinne」を神戸市の元町で買いましたよ。あ、もちろん日本語版です。
翌年、ハラーを含むドイツ隊による魔の山ナンガパルバット踏査。その頃の物語です。
あ、そろそろ映画の話しを。
うう!ラサの撮影セットがすごいぜ!すごすぎる!おお、ポタラ宮!ああ、チョカン!セットの充実感は3700%!あ、3700ってラサの標高です。
実は、学生の頃にラサに行ったことがありまして、ポタラ宮にも入ったんだよ。映画のように、中は黒くて燻ってて。ラサは標高が高いんで、高山病で頭痛はするし、気圧が低くて乾燥してて喉が痛くなっちゃったんだよな。辺境のチベットの村々に調査に行って村人と食事を共にし話を聞き、住居とか寺とか、いろいろ見て来たけど、あらためて断言!この映画のセットはすごすぎる!
そんで、あたしが行った頃のラサはとにかく人が多かった。チベット人はたくさんいたし、漢人もすごく多かった。今もそうかな?
また断言!映画を見たらチベットに漢人がたくさん住んでる理由もあらためて納得できます!そしてダライラマ14世がインドにいらっしゃることも…。
あ、そうそう。映画の後、クローゼットをガサガサとCDを探しまして、あったあった!ドビュッシーの月の光!聴いちゃいましたぜ。いや、もう断言します。この映画をみたら絶対に聴きたくなりますよ!あっしは、この調べを聴いたら映画を見て考えて感じたさまざまな事が、すぅっと心から消えてしまいました。いや、ちゃうな。溶け込んだ。

あ、そうそう。職場の映画好きの同僚に、いろいろ話をしたいと思いつつ、機会がなくて、最近ずうっと😞😞😞な気持ちでした。もう、前みたいに話す日が来ないかも…😢😢😢とか。
でも、映画のダライラマのお話を聴いてたら、なんだか沈んでた心が少し救われました。ありがとう。
原作もぜひ読んでみて下さい。ハラーの「白い蜘蛛」も、ね。
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