タイプライターのキー音がエンディングへと導いていく。最初は辿々しく、そして激しく、迷い、祈るように。
13才の夏の想いは幼く純粋なだけに狂暴だ。その世界は狭く、他者など入る隙間はない。その世界から生まれた残酷な嘘は、時間をかけて育んだ愛も自分の心をも破壊する。
18才になるまでわからなかったのか
自分の残酷な嘘が壊したものが何だったのか、失ってみるまで罪の深さはわからなかったのも真実。そして、半生をかけて償おうとしたことも真実。
なんといってもシアーシャローナンが全部持っていきました。彼女の純粋で美しい狂暴さをラストのヴァネッサレッドグレイプが見事に受け取り昇華させて締めくくりました。
若い頃のジェームズマカヴォイ、美しい!見とれちゃいました。
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