ぎー

つぐないのぎーのレビュー・感想・評価

つぐない(2007年製作の映画)
3.0
子供の嘘が愛する人達の運命にあまりにも大きな影響を及ぼす。多分大勢いたであろう、戦争によって人生を狂わされた人達の姿を描く。恵まれたタリス家の主人公のブライオニーは姉のセシーリアと使用人のロビーの恋愛に衝撃を受け、客人として滞在していたローラを強姦したのはロビーであると証言、ロビーは逮捕される〈起〉。減刑と引き換えにフランス戦線に送り込まれたロビーはセシーリアと再開する時を心待ちにするも、本土帰還を前に敗血症に苦しんでいた〈承〉。成長し自身の過ちに気付いたブライオニーは看護師として働き、ある日セシーリアとロビーに謝罪するが、真実を書くよう求められる〈転〉。時は流れて戦後、ブライオニーは自身にとって最後の作品を書いたこと、その内容が一部フィクションであることを告白する〈結〉。テーマは普遍的で珍しいものではない。ただただ風景が綺麗で、戦争の場面は鮮烈に描き、美しい音楽が流れている。キーラナイトレイもただただ美人。最後のブライオニーの告白には、その犠牲となった2人のことを考えると悲しさしか覚えない。ただあまりにも静かにゆっくりと、特に序盤は、物語が進行するので、エンタメである映画としては少し退屈だった。
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