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トワノクオン 第二章 混沌の蘭舞のmitakosamaのレビュー・感想・評価

3.1
トワノクオン2作目。6作の中では全体のストーリーが一番進まないエピソードかも。

花の言葉が聞け、植物系の攻撃ができる能力者カオル。暴走し攻撃的になるカオルを捕まえようとするクーストースと、救おうとするアトラクターの対立が描かれる。

面白いのは、花からの香りで人間の感情を狂わせるという能力だ。バッドトリップを強制的に行う能力で、クーストースのサイボーグ・デルタとイプシロンは捜査をする。
この捜査シーンがセブンなどの猟奇殺人を追うニュアンスで描かれていて、とてもスタイリッシュだ。

能力者は悉く助けたいクオンに対し、攻撃的に暴走したカオルは救いようが無く結局自滅してしまう。
必ずしも主人公側が成功する訳では無い話でとても重要はエピソードだ。

だが、6部作という変則的な興業携帯の1本としてはどうなんだろう?テレビシリーズ24話の内の1つだったら良いストーリーだと思うのだが、6作通してみると今作だけは浮いて見える。
何か一つでも今後のストーリーを大きく左右するトピックがあったら、また評価が変わったのだろうが。
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