このレビューはネタバレを含みます
50センツの路上か!死か
2010年10月11日 19時06分レビュー。
2005年、MTVフィルム提供、監督ジムシェリダン。
ラッパー自伝的映画。カーティス「50 Cent」ジャクソン自ら主演。
エミネム主演の「8マイルズ」は、ハードコアラップのじめっとした冷たい土着的なクール感を覚えています。
今回50センツは全くわからず。
ギャングな日常をライミングするハードコアラップに属するギャングスターラップ。
ジャケットの赤ちゃん。裏にはテレンスハワード。
「8マイルズ」にも出ていた良いビッグマン、オマーベンソンミラーの助演。
音楽に大好きなクインシージョーンズ。
自分が、超偏った、中途半端な地方在住ヒップホッパーだけに(誰がやねん!)ずっーと気になっていて鑑賞となりました。
50センツのまことに波乱弾丈な人生を活写しておりました。タイトル曲格好良いですね。
頭の中でループしていて、鑑賞後口ずさんでしまいました。
細やかな描写が妙にリアル。
恐らく50センツの「トゥルース(真実)」が息づいているんでわないかと思いました。
銃で撃たれた口の針金の描写をいれたり、小銭を拾うストリートな主義を映したり、
恐らく世界中のラップドリカムを夢に見ている人たちがやってるとされるデモ録音を狭い部屋で録音機材揃えてラップしたり、
ギャング拷問のシーンとかはちょっとしたホラーです。
こちらの細かいストーリーラインもデームチェック、ヨーでございます。
ギャングスターファッションが好きな方!スタイルを真似するのにうってつけのファッション必見!
カーハート、ティンバランド、チャンピオンなど何気に要チャケラァー!(自分の好きなブランドバッカです。)
50センツのリアルストリートライフ。過去、境遇、ラップ、罪、仲間、組織が彼のナレーションにより語られます。
訳の分からないテレンスハワードは、なんか暴発しそうで怖いのに、マネージャーになるところがすごい。
彼女役のジョイ・ブライアントもどこか、お高く冷静な恋人役を熱演。客演で俳優でもあり、九十年代、ローレンスフィッシュバーン主演「ディープカバー」や同じくティムロス出演「奴らに深き眠りを」で監督をつとめたビルデューク。
彼が、似合すぎるギャングボスを静かに熱演。貫禄十分な感じを是非!黒人監督としても優秀でございます。
全編ラップがかかり、クィンシーもブリッジ音とか担当したのかな?
クィンシーの影はあんまり感じなかったです。ですが、サントラ欲しい。
私の殿堂黒人映画「ボーイズンザフッド」に比べ状況はもっと最悪で、最前線なストリート模様がわかると思います。
ヒップホップファンなら押さえておきたい映画ですね!
50センツの演技がそのまんまな感じで見てて堅くなりそうですが、ハードな彼の生き様、黒人ストリートの感じがよーくわかります。どうしょうもない「マイナス」の連鎖、抗争、ショバ、ヤク、メイクマネー、、血。
「マイレフトフッド」で障害者を描いたジムシェリダン。鏡ではじまり、鏡に終盤スポットをあてる素晴らしい映像連鎖にニヤリとしました。
もう少し痛み苦しみが伝わると良かったんですが、何せ本物、俺自身50センツが魅せるドゥープなストリートオアダイ、路上か死か!
ギリギリハードな世界をご覧ください。
追加レコメン)
私のバイブル、ジョンシングルトン監督「ボーイズンザフッド」。素晴らしい黒人種どうしのリアル抗争劇と日常が詰まったリアル青春映画となっております。
もしよろしければ、こちらもレコメン。アイスキューブ、キューバ・グッディング・Jr出演です。