玉造

ペーパー・ムーンの玉造のレビュー・感想・評価

ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)
3.8
1974年の映画だが、1930年代が舞台だからか、白黒映画だ。
アメリカの世界恐慌といわれる
不況の中、母親を亡くした少女アディと、詐欺師モーゼの旅が始まる。

アディは子供らしからぬ無愛想で
口が達者。しかも頭の回転の良さと人間を見抜く力が大人以上だ。
モーゼとも対等に渡り合う。
モーゼも最初は叔母の家に渋々連れて行く事になるのだが、アディの賢さと、憎たらしいのに憎めない可愛さに、段々と二人息が合っていく。

アディ役のテイタム オニールの演技が凄い。9才ながら人の内面を見抜くような眼差しや、あどけなさの両方を見事に演じている。
モーゼ役のライアン オニールは実父だが、テイタムはまるで相棒のような距離感をもとっていて、まさしく天才子役!

最後も納得のシーンだが、楽しくて少しハラハラする娯楽映画だ。
玉造

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