エイズに罹患したことによる不当解雇で職を失った弁護士・アンドリュー。彼が病に身体を蝕まれながらも、差別への偏見と闘うために訴訟を起こした実話に基づく物語。
エイズ患者やセクシャリティなどのテーマに対し、まだ偏見や差別が色濃く残っていた時代。
心の奥底にある本当の気持ちは当事者にしか分からないが、差別される者が日々感じている視線の鋭さ、社会の冷たさ、生きづらさがこれでもかというほど伝わってくる。
病気に対してはどれだけ予防していても100%の保証なんてないのに、誰にだって起こり得ることで責められる理不尽さがどんなに辛いことか。。
アンドリューを担当した弁護士のミラーが、アンドリューと関わることで凝り固まった偏見をほぐしていく姿が良かった。パートナー、家族を含めてアンドリューの周りには理解ある温かいひとがたくさんいて救いだった。
『弁護士1000人を海に沈めたらどうなる?』