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BOY Aのhinanoのレビュー・感想・評価

BOY A(2007年製作の映画)
3.8
とある罪で服役していたかつての“少年A”が保釈される。彼は新しい名前を名乗り、職につき、人生をやり直す一歩を踏み出すのだが、、、

とても難しいテーマ。本人が更生しても、周囲が、社会がそれを受け入れられるかどうか。

加害者や被害者、その遺族などの当事者になったことのない自分が何を言っても想像の範疇は超えられない。それを重々承知の上で、なるべく対人関係では相手の一面だけを見て知った気にならないようにしたいと常々思う。これは自戒も込めて。

大人になってからひしひしと感じているのだけれど、子どもの頃にどんな家庭環境で過ごしたかって後の人生の何もかも全てに響く。自分自身が健やかに育ったと思えるなら、それがいかに恵まれていて幸運なことだったかを自覚しないといけないし、周りの人たち皆んながそうだったと思い込むのは本当に危険なことだと再確認した。
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