ムック829

レイジング・ブルのムック829のレビュー・感想・評価

レイジング・ブル(1980年製作の映画)
3.7
若き日のロバート・デ・ニーロが最高にカッコよく、役作りというか身体作りの凄さに目がいく映画。
ボクシング現役時の見事な肉体美から、引退後のデブオヤジに至るまで、とても同一人物とは思えない。
例えるなら若き日の爽やかな竹内力がミナミの帝王へと変貌を遂げたかのような、それくらいの変わりっぷり。

ストーリーは荒くれ者がボクシングに打ち込むも、実力だけでチャンプになれる世界ではなく苦渋をなめるという感じ。
八百長で負けをのんで後で号泣するシーンは印象深い。あれが許されるのも謎だけど。
実力がある者でも、そうしなければチャンプへの道が閉ざされてしまうという闇。
ボクシング界に限らず、賭博が関わるものにはこういった闇が付き物なんだと思い知らされる。

妻への異常な執着心は怖かった。もはやストーカーレベルで…アレはないわー。妻も弟も可哀想だ。
実話物でストーリーはあまり響かなかったけど、ロバート・デ・ニーロの役作りが凄すぎた映画でした。
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