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落下の王国のsakiのレビュー・感想・評価

落下の王国(2006年製作の映画)
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実家の親の寝室にずっとポスターが貼ってあって、美しい衣装だな…と思っていた記憶。
改めてちゃんと鑑賞したら、石岡瑛子の衣装だったのか。
あとリー・ペイスの色気すごすぎて鼻血出そうになった。

その場の雰囲気や役者の反応によって変容できるよう台本をかっちり決めず撮影したらしく、監督自身の失恋(人間関係の喪失)を契機に作られた物語は、役者同士の関係性の機微をつぶさに撮ることで再構築される。
なんならアレクサンドリア役の女の子はリー・ペイスが足の不自由な人と知らされていたそうで(実際は違う)、彼女は役者というよりその子そのものの反応が映し出されていたように思う。

最後にハリウッド映画のスタントマンたちが次々に映し出されるシーンは彼らへのラブレターのように見えて、そこで語られるアレクサンドリアの言葉にジーンときてウルウルしてしまった。
絵画のようなシーンの数々も美しく、ファンタジー映画の中で一番好きかも。
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