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たかが世界の終わりのsakiのレビュー・感想・評価

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
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母親の過剰な母性と、兄のいびつな父性。
深いところに愛情が在ることはちらちらと見え隠れするのに父親不在のこの家族の歪みは補正されることなく、一人の小さな人間のたかが世界の終わりと言葉をのみ込んで実家を去るルイの姿に泣けてきた。
鳩時計から飛び出してきた鳥の骸がルイと重なる。
家は救いの港じゃない。
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