TAK44マグナム

シェンムー・ザ・ムービーのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

シェンムー・ザ・ムービー(2001年製作の映画)
1.3
これを映画と呼んでいいものなのだろうか・・・と、小一時間ほど悩んでしまう珍作です。

ゲームメーカーのセガがソニー&任天堂と戦うために用意した最終兵器ドリームキャスト。
それまでファミコン以降の国産コンシューマーハードを全て購入してきたのに(PC-FXや3DOなども取り合えず購入した)、どうにも買う気が起きなくて結局ユーザーにならず仕舞であった、せがた三四郎でお馴染みの懐かしゲーム機であります。
そんなドリキャスのキラータイトルとなるべく、セガ開発陣のスーパースターであった鈴木裕氏(代表作はバーチャファイター)が陣頭に立って、なんと70億円もの巨費を投じて開発されたゲーム、それが「シェンムー」でした。

「シェンムー」は、当時としては画期的なゲームでありまして、「龍が如く」などのご先祖さまみたいなものでした。
全編がポリゴンムービーみたいな感じでしたので、ストーリーに沿ってプレイしたものを編集すれば一本の映画になるんじゃね?と誰かが思ってしまったのかどうか全く知る由もありませんが、とにかく「映画」として劇場公開までされてしまったのでした。

テレビでひっそりと放送されていたのを観てしまったんですが、本当に徹頭徹尾、ただただゲームの画面だけが映され続けます。
ポリゴンキャラ同士が喋ったり、たまに戦ったりしているうちにストーリーは進みますが、なにせ未だに未完なお話なので、当然、最後まで観たとしても何の決着もつきません。

よく言えば「ファイナルファンタジー」のような全編フルCGの映画、本当のことを言えば、有野のMCがない「ゲームセンターCX」って感じですよ。
「グランドセフトオート」のプレイをダラダラと映し続けると似たようなものが出来上がるかもしれません。
実況プレイから実況を除いた(それは最早、実況プレイではありませんが)動画って言ったほうが分かりやすいかな?
ただ、これがPS4やXBOX ONEのゲーム画面というなら、それなりにリアルなので許容範囲かもしれませんが、なんてったってドリキャスのグラフィックですからねえ。
たぶん、いま観ると、ちと辛い時間だけが流れると思います。

なんで、これテレビでやってたんだろうか・・・謎。
個人的に「シェンムー」に思い入れが無いので、評点辛めで、ファンの方にはすみません。


テレビ放送にて