satoshi

めしのsatoshiのレビュー・感想・評価

めし(1951年製作の映画)
4.4
【監督強化月間⑰ 成瀬已喜男】

Netflixに来ていたので、良い機会なんで成瀬に手を出した。登場人物全員の心情の機敏がかなり繊細かつ丁寧に描かれる。夫は悪い人ではないんだけど、観ていて何回も「お前そういうところだぞ」と思った。でも何かやりがちだなとも思った。

原節子演じる三千代さんは主婦業に疲れていて、その様子が克明に描かれてる。前半は本当に家の周辺しか出てこず、彼女の心情の描き方も丁寧なので、実家に帰る下りにも共感できる。ここで描かれてる三千代の苦悩は、現代でも変わらず残っていて、70年間(多少の前進はあったにせよ)あまり変わってないんだなと思った。
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