cocoapowder

スイミング・プールのcocoapowderのネタバレレビュー・内容・結末

スイミング・プール(2003年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

面白かったです。最後まで観て理解しきれずに気になるところだけ再鑑賞。
最後でえ?となるこの映画ですが。
色々と解説なども読んでみて考えてみた結果、私の解釈としては、ジュリーはジョンの前妻の娘で、サラと交流するうちに、ジョンからロクな扱いを受けていないサラへの同情から、彼女の書く小説を盗み読み、実際にそれに沿った行動を起こして小説執筆を助けていたのではないか、と思っています。(あくまでただの私の解釈です)
個人的には、サラとの交流を通して明らかになる事実や友情があったと思うので、自分の小説に出てくる想像上の人物のようには思えませんでした。
最後にジュリーが母親が書いた小説をサラに渡したのも、”スイミング・プール”を完璧なものにするための資料としてだったのではないか、と。
ジュリーはあのような小説を完成させることで、自分の嫌いな父親への復讐を果たそうとした。
サラはジョンが求める大衆向けの売れる小説を書くことをやめ、自分をぞんざいに扱うジョンへの決別を図ろうとした。
二人は、二つの意味でまさに同じ気持ちと目的を共有する、"共犯関係"にあったのではないでしょうか。
他の方の解釈がとても気になる作品でした。
cocoapowder

cocoapowder