ちょ、PTA映画とりあえず長すぎやろ。これ半分でいいから！半分で十分だから！
落ちこぼれ高校生がポルノ業界で一気に立身出世して、これまた一気に凋落していく様子と、ポルノ映画産業自体の栄枯盛衰、業界関係者の光と影を合わせて、個々人分かなり丁寧に見せてくる。丁寧すぎて時間がかかりすぎ。個人的にパンチドランクラブよりテンポ感とか面白さはあるが、それでも途中は正直いい加減キツイ。
落ちぶれておしまいでなく、特殊世界のプロ意識のある者同士の固い絆がある限り、互いに励まし合って、みんな一念発起して頑張れるんだっていう明るい気持ちで見終われるのは気持ちいい。
男が成功したフィールドを、ただの芸能界でなく、ポルノ業界に設定したことで、映画全体の雰囲気へのコミカルさと特殊さを映すだけでなく、当事者たちの意識と周囲の感じ方の落差や職業差別といった問題提起もしていた。でもみんな麻薬は吸いすぎな。吸わないとやってられないなら仕事辞めちまえとは思った。
主演のマークウォールバーグはもちろん、ヘザーグラハムとかジュリアンムーアとかジョンCライリーとか、今となっては有名な俳優女優が意外と出てて驚かされる。誰か知らんけど見た目がジョージルーカスっぽい監督役の人、貫禄と温かさが良かった。
