ロビン

イレイザーヘッドのロビンのレビュー・感想・評価

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)
4.2
「あなたの悦びも私の悦びも
 天国では何もかもいい気持ち」

数十年ぶりの再鑑賞なのでほぼ初鑑賞。
なるほどこれはホラー映画の傑作。
ホラーとは思わず観たらホラーだったという予期せぬパターンは、言い知れぬ怖さを感じたてしまうことが多いけれど、本作がそれだった。
「意味不明な怖さ」みたいなのを久しぶりに体感できて最高な気分。

悪夢というか幻覚というか、とにかく異次元で起きている出来事のような難解な世界観。
しかしながら、監督がデヴィッド・リンチだけに全てに何かしらのメタファーが込められているように思えてしまう〜笑
モノクロならではの光の使い方や、耳障りなノイズの使い方までもが美しく感じてしまう。

またホラー的に撮っていて、出てくるモノは気持ち悪いというか怖いというかイカれてるモノなのだけれど、間をたっぷりとってフリとオチがしっかりしてるシーンもあってしばしば笑ってしまう。
そのシュールな映画に求めるものが絶妙に配合されていて、見たあとの満足感が実に高い!
ロビン

ロビン