あつぼう

キングダム見えざる敵のあつぼうのレビュー・感想・評価

キングダム見えざる敵(2007年製作の映画)
4.0
1996年に、米国人も犠牲になったサウジアラビアでのホバル・タワー爆破事件をヒントに、サウジで起きた自爆テロによって仲間を失ったFBIの精鋭たちが現地に乗り込み、サウジの捜査当局との摩擦を乗り越えテロ首謀者を追い詰めていく壮絶な闘いをスリリングに描く。 
あの世界同時多発テロ以降、映画の世界でも対テロ組織って構図が出来上がってますね。正直この映画を観て思ったけど自爆テロって防ぎようがないですよ。どれだけ警戒してても救急車に爆弾を積んで突っ込んできたり、道端でいきなり爆破したりと無差別すぎてどうやって防ぐのか分からないです。
この映画の冒頭のテロシーンはリアルで恐怖感が伝わってきましたよ。
外国人居住区に住んでる人達は守られてるから安全っていう意識を吹っ飛ばすような出来事やったけど、この映画のやり方なら外国人居住区でテロを起こす事も可能やと思いました。
サウジとアメリカの微妙な関係もこの映画をリアルにしてましたよ。
サウジ王室とアメリカの関係をよく思わない過激派って実在してるから、こういう事件が起こっても不思議ではないです。

主人公達はFBI捜査官なんですが、やたらと戦闘能力が高いです。
法医学調査官などもガンガン銃をぶっ放して敵を倒していくのは痛快ですが、ちょっと疑問に思いましたよ。
たぶん実戦経験もないはずやのに、いきなりの戦場でこの戦闘能力は凄すぎます。まぁ~この戦闘能力がないと映画は成立しないんですけどね。

復讐は連鎖していき、いつになったら終わりがくるのか考えさせられた映画でした。
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