Michan

プリンセスと魔法のキスのMichanのレビュー・感想・評価

プリンセスと魔法のキス(2009年製作の映画)
4.1

ひっさしぶりのプリンセス作品!
と、胸をわくわくさせながら
劇場まで足を運びました。
感想は可もなく不可もなくって
印象でしょうか…
決して面白くなかったわけではないんですが、やはり黄金期の作品は超えられないのかなあと感じました。

ただ、ディズニーアニメーションで初めて
アフリカンアメリカンの
黒人プリンセスを主役にしたことは
本当に大きなチャレンジであり
高く評価したい点です。
私の友達に
悪気はないのはわかるんですが
このプリンセス黒人だし可愛くない
なんてよく言われちゃうんです。
でもそんなことありません!
ティアナは本当に魅力的なプリンセスです!

まずディズニー映画って
どれも夢がすごく大きなテーマに
なってると思うんですが
今までのプリンセス達の夢は
人間の世界に行きたい、とか
王子様に出会いたい、とか
もっと広い世界を見たい、とか
何ていうかけっこう漠然とした
夢がほとんどだったんですが
このプリンセスと魔法のキスの
ティアナちゃんは
自分のレストランを開きたい!という
かなりしっかりとした夢を持っています。
しかもその夢に向かって
アルバイトを掛け持ちしながら
昼夜問わず働く
かなり新しいタイプのプリンセスです。
仕事をしてるプリンセスは
後にも先にもティアナが初めてです。
遊びにも恋にも脇芽も振らず
夢に向かって頑張るリアルな姿は
かなり好感が持てます!!

それからディズニー映画の舞台は
だいたいの国のモデルはあっても
はっきりしない空想の舞台が多いんですが
この映画では
アメリカ、ニューオリンズが舞台!
と、かなりはっきりしてるんです。
ニューオリンズといえばジャズ。
曲はジャズちっくなオシャレな
メロディーが多くステキです!

ラストも絵が綺麗で
ちょっとひねりもあって
いいストーリーだと思います。

ディズニー映画には
ジーニーやセバスチャンなど
主人公と同じくらい魅力的な脇役キャラが
沢山いますが、
この映画のホタルのレイも
個人的に大好きなキャラクターです。
是非ご覧になられる際には
彼に注目してみてください!

ディズニーのかなり大胆なチャレンジだった黒人のプリンセスですが…
実際は賛否両論で、
批判の声も多かったみたいです。
特に黒人サイドから
この時代ティアナが苦しんだはずの
人種差別について全く触れられていない
という批判が大きく
ディズニーが予想していた評価やヒットは
得られなかった模様です。

私は正直、人種差別など
難しいことはわかりませんが、
アメリカのディズニーランドで
ティアナと同じドレスを着た
黒人の女の子が
嬉しそうにティアナに
抱きついているのを見ると
この映画ができてくれて
黒人のプリンセスができてくれて
本当に良かったなあって思います。

小さな黒人の女の子たちが
ティアナに憧れることができたなら
私はそれだけで意味のある
素晴らしいことだと思うんです。

ティアナはとっても魅力的なプリンセスなので、もっともっと人気が出ることを祈っています(^ω^)
Michan

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