Michan

美女と野獣のMichanのレビュー・感想・評価

美女と野獣(1991年製作の映画)
5.0

アニメーション映画で初めて
アカデミー賞の作品賞に
ノミネートされた名作です。
残念ながら受賞は逃しましたが
ノミネートだけでも十分
すごいことだと思います!

リトルマーメイドで
新たに黄金期へと突入し
ヒット作を次々と生み出していた
まさに絶好調の頃のディズニーが
作り上げた最高傑作と言えると思います。

私、ディズニープリンセスのレビューは
いつも長々と書いていますが
実は専門学校の卒論を書いたときに
ディズニープリンセスについて
色々と調べたことがあるんです。
調べてみると作られた頃の
時代背景に沿っていろんな工夫がしてあり
面白い発見がいっぱいでした。

例えばこの美女と野獣の悪役のガストン。
どこか憎めない愉快な悪役です。
このガストン、強くて力持ちで、
ハンサムな狩りの名人、街の人気者。
これ、従来のプリンセスストーリーでは
王子のポジションにあたる人物です。
多分、白雪姫やシンデレラの時代なら
物語のヒーローに
なれてたかもしれません。

そんなひと昔前なら王子のような
ポジションにいたであろうキャラクターを
悪役に持ってきたことが
面白いポイントなんです。

と、言うのも
今までのプリンセスは
ちょっと悲しいですが王子を
外見で選んでたんですね。笑
あら、彼ハンサムだわ〜
って感じで恋に落ちるパターンが
ほとんどだったんです。

今作はほとんど初めて
外見では全くなびかないプリンセスが
誕生したと言えると思います。
町中みんなからハンサムだと言われる
ガストンに最初から興味ゼロでしたしね。

それからシンデレラ、オーロラの上品系。
アリエル、ジャスミンの元気いっぱい系。
この二択になりがちだったプリンセスに
知的で聡明、という
新しいジャンルが誕生したのも
ベルがきっかけです。
これも女性の社会進出に伴い
男女間での学力の差がなくなりつつあった
時代背景から来たものだと思われます。

曲はやっぱり素晴らしいですね。
主題歌聞いただけで鳥肌たっちゃいます。

ディズニーは全部大好きですが
一番感動するのは美女と野獣かな、と
思います(^ω^)
Michan

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