murmur616

ウィンターズ・ボーンのmurmur616のネタバレレビュー・内容・結末

ウィンターズ・ボーン(2010年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

 鉛色のような寒々しいトーンの風景の中、ずっと重苦しい雰囲気で若干の疲労感を覚えた程でした。覚醒剤が当たり前みたいに蔓延る、法律の及ばないであろう閉鎖的なコミュニティが厭過ぎる。でも犬は可愛い。🐿️好きな人は要注意ですね。
 17歳の子にこんなに酷いことがあっていいの?こんな辛い世界があるの?と思える程の不幸が次から次へと起きていきます。
 極め付けは家の差押えを阻止するため、リーが父親の死体を回収しに行く場面。目の前で水死体と化した父の腕をチェーンソーで切断するなんて、リーに感情移入していたたまれませんでした。こんな酷い展開があるとは予想もしていませんでした。
 どうやら現実に即した部分もあるようで、実際にこんなコミュニティが存在している可能性に慄きました。
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