Lila

マッド・シティのLilaのレビュー・感想・評価

マッド・シティ(1997年製作の映画)
3.2
これは昔TSUTAYAが5本1000円キャンペーンしてた時代に借りましたが、ラストが結構強烈なので、記憶は合ってるのかなー?って気持ちで再度観てることにしました。レビュー数も少ないので、あまり認知されてないかな?

立てこもりというよりは、出られなくなってしまった形です。サスペンスというよりは、メディア側の扱い方がメインのドラマ。メディアの在り方において問題視されてる点をぶつ切りに繋ぎ合わせてる感じで、ストーリーやキャラクターが発展しない印象。テンポもそこまで良くないのがネック!演出と撮り方なのか、のっぺりしてます。密室劇になるほど脚本も立っていないです。

ただ、何をしたかったか、何を伝えたかったかは分かります。キャストは脇役含めて豪華です。ダスティン・ホフマンの独特な喋り方と声、ジョン・トラボルタの目、それぞれのチャームポイントがそれぞれの役柄に合ってました。ただ、誰も立ってない…

途中でダスティンホフマンが改心していくのもジョントラボルタが改心させるパワーのキャラじゃないので、違和感になってしまう。どうしようって慌てふためく割には銃を外でぶっ放す、とかちょっとメディア側視線のご都合キャラなのもツギハギ感。

何よりも、なんで外出ないんだ、っていう設定の根本に疑問を持ってしまう。捕まるのが怖いとか、出るのは不信感あるって流れは強引過ぎました。

エンディングは記憶通りでした。もう少し感情移入できるキャラクター達やストーリーラインだったら、もっと跳ねるのに、と悔しい気持ちになる作品です。
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