シュークリムオ

マッド・シティのシュークリムオのレビュー・感想・評価

マッド・シティ(1997年製作の映画)
3.0
公開当時も影が薄かったけど、見始めるとなかなか見入ってしまう良作。ジョン・トラボルタがクビになった博物館で銃を持って立てこもる。そこに偶然居合わせたリポーターのダスティン・ホフマンがメディア利用しようと動き出すというお話。この物語は、そこまでドラマティックには盛り上がらない。よくあるものだとここから警察の突入やより悪質なメディアの展開や世論の描き方などがあるが、そこまでお話は持っていかない。とはいえ、テレビ中継はされ、ラリー・キング・ライブに出演するという滑稽な展開にはなるのだけど、そこまで激しさはない。だからこそ、「これはどう終わるのか」に目が離せないのだ。舞台演劇のように主演二人を眺める。ここで飽きない要素が担保されているというね。まぁ、地味なので話題にはなりにくい作品だけど、クライマックスのあの静けさがまた、他にはないものなので見てみる価値はあると思う。