アナ

ジャイアンツのアナのレビュー・感想・評価

ジャイアンツ(1956年製作の映画)
4.0
間違えて後編から見てしまったぜ…..

前編はジョーダンとレズリーの出会い。新婚時代こそラブラブだったが….男尊女卑、白人優位などジョーダンもといテキサス人の考えと先進的なレズリーの感覚は合わず、二人は別居を選択する。
一方で、貧しい労働者ジェットは健気に生きていたが、石油を掘り当てる。ジェームズディーンはもじもじした影のある青年だが、そのひたむきな向上心は後半で石油成金へと変わってゆく。

後半は、テキサスの頑固オヤジと化したジョーダンが大牧場を手放し、リッチな生活を送るが本質に気づき、最後は人種差別のために拳を交わす..といったファミリームービーへ。

ロックハドソンはNetflixドラマHollywoodでキャラクターとして登場した俳優で、初めて本人の出演映画をみたけどすごく背が高くて男前!

長男がメキシコ人と結婚して、出先で人種差別を受ける。主人公ジョーダンは理解ある父親のつもりだったけど、息子に「父さんは人種差別ではなく名門の息子がみんなの前で侮辱されたから名誉のために喧嘩しただけだ!」と言われ、言い返す言葉もなく😞ってなる。そう、息子の仰る通り、所詮見てくれだけの、上っ面だけの理解だったのだ。

最後のダイナーでの見知らぬメキシコ人一家が来店拒否された時の喧嘩はグッときて泣きそうになった。序盤から差別心理があったジョーダンが、遂に考えを変え、弱者の尊厳を守るために拳を振り上げたのだ!

そして最後のセリフ「全然思う通りにならない、鞍から落とされた気分だ」が、頑固オヤジが挫折を乗り越え、弱者の痛みを真に理解し、人として成長した姿が表現されていた。

ロックハドソン、エリザベステイラー、ジェームズディーンの豪華で贅沢な三つ巴!

見応えのある素敵な映画でした(^^)
アナ

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