ふじこ

リンカーン弁護士のふじこのネタバレレビュー・内容・結末

リンカーン弁護士(2011年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

記録忘れで、ついでに再視聴。でもやっぱり面白かった。
マシュー・マコノヒーが、お金や利益の為に働きます!司法取引どんとこい!って感じの弁護士で非常にハマっている。

人生乗りに乗っている、って感じの順風満帆、自信満々なミックの所に、紹介で担当する事になった婦女暴行事件の被疑者として現れる金持ちの坊っちゃんルイス。
彼の話を聞き、まぁ勝てるっしょとばかりに乗り出すけれど調査する内に、自身が過去に担当した娼婦殺害事件で終身刑で済ませてやった男の事件との関連性に気が付く。
その男マルティネスは確かに娼婦は買ったが殺していない、と主張するも現場の幾つかの証拠によりミックは彼を信じず、泣きながら無実を主張するマルティネスを説得して刑務所に送る。
なんなら"死刑を回避してやった"とまで思っていたが、果たしてマルティネスは本当に殺していなかったのだ。

調査員であり相棒であるフランク(イイ奴)とその事を話す内、弁護士の秘匿特権を利用して本当の娼婦殺しであるルイスの事を何処にも話せないようにする為のルイスの作戦だった。思わずやりますねぇ~と思ってしまった。
更に家にまで押し掛け殺しを告白しながらも、ミックの娘に言及して脅して去っていく。
依頼人である為に苦い気持ちでルイスの弁護をするミックだったけれど、フランクを殺されて怒り心頭。置き土産であった留守番電話に遺されたフランクからのヒントを元に追求の為の調査を続ける。

検察側が呼ぶ証人にいち早く手を回し、"ルイスから聞いた"として過去の娼婦殺害の詳細を語らせる。
その上で、"この男は過去に偽証を行った可能性のある人物である"と指摘し、検察の起訴を取り下げさせる事に成功。当初の依頼を果たした事になる。
喜ぶルイスの母親の目の前で、娼婦殺害事件の容疑者として連れて行かれるルイス。

しかし証拠不十分ですぐに戻ってくると予想したミックは元妻と子供を避難させ、お抱えの運転手に用意させた銃でルイスを逆に脅し、お得意の客であるいかついバイカー集団にボコらせる。
そしてフランクが残した留守番電話の手掛かりの調査結果から、かつて娼婦が殺された現場でルイスの車が違反切符を切られていた事が分かり、これが決め手となって彼は逮捕されるだろう。

そして家に帰るとルイスの母親が息子を嵌めた事で銃を向ける。
娼婦とフランクを殺した罪で死刑になるんだ、と言うと急に発砲。
フランクを殺したのは私よ!
えー!と思ってると更に撃たれそうだったのでミックが持っていた銃で撃ち返す。何とか病院に電話しながら、意識が薄れていく。

退院の日、車を走らせているとバイカー集団。
また何時ものように仲間の弁護の依頼。協力したんだから半額にしてくれよ、と言うサングラスのリーダー(的存在)に、笑いながらタダで良いよ、と返す。
満足そうに去るバイカーを尻目に運転手に心配されると、"次はふんだくるさ"と言って笑い合う。

いやぁ面白かったなぁ~~。"依頼人が犯人と分かっていながらの弁護"ってシチュエーションがもうワクワクしてしまう。逆転裁判にもあったなー。
でもそのシーンはかなり短くて、依頼人こと犯人であるこいつをどのようにして有罪にするか?そして同時に、自分の思い込みで刑務所に送ってしまったマルティネスを助けなくては、と言うのが主軸。
ミックの機転とフランク(イイ奴)のお陰で結果上手くいくのだけれど、フランクがやられてしまったのは マジかよ…となってしまう。やりすぎでは…?と。
まぁ母ちゃんがやってしまったみたいなんだけど、もっとなんかやりようなかったのかな…バレバレ過ぎる…。

あと何だか分からないけどすごくイイ感じの専属運転手アール。実質的な活躍は銃を入手してくれるところと"気を付けて"って言ってくれるところだけなんだけれど、妙に良い存在感があってもうちょっと活躍が観たくなっちゃう、いいキャラだったなー

211022 再視聴
ふじこ

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