シネフィルmonk

学生たちの道のシネフィルmonkのレビュー・感想・評価

学生たちの道(1959年製作の映画)
3.9
第二次大戦でドイツが占領していたパリを舞台に父子間の葛藤を描いた青春ストーリー。京都市内のVHSビデオ専門店の #ふや町映画タウン でレンタル初鑑賞📮です。アラン・ドロンが『太陽がいっぱい』で世界的スターとなる前年の製作。

当時はドロンもまだアイドル扱いで、24歳で17歳の高校生役を演じ、子連れの人妻(フランソワーズ・アルヌール)に惚れて同棲して密造酒を売りさばいたり、レジスタンス活動を手伝ったり、自転車を乗りこなして要領よく立ち回る。友人にジャン・クロード・ブリアリ、その父親で酒場店主にリノ・ヴァンチュラ、ドロンの厳格な父親にブールヴィル、さらに酒場の女にサンドラ・ミーロと共演者も豪華な顔ぶれ。

ブールヴィルの味わいある人物像、対照的にドイツ兵相手にも酒場をうまく切り盛りするやり手のリノ・ヴァンチュラら戦争の裏側でユーモアとほんわかした雰囲気を堪能できる作品でした。双葉十三郎氏の「みてある記ぼくの採点表ヨーロッパ編」紹介作。
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