OSHO

つぐみのOSHOのレビュー・感想・評価

つぐみ(1990年製作の映画)
3.4
平成のはじめ頃、吉本ばななの一大ブームがあった。
当時、私も吉本ばななを一通り読んでいたけど、そのなかでも、一番読みやすかったのが『TSUGUMI』だった。

一方、吉本ばなな原作の映画化は観たことはなかったし、私の記憶が正しければ、当時もあまり話題になっていなかったと思う。

初の吉本ばなな映画。

市川準監督は、吉本ばななさんの世界観を壊さずに描こうとしているのもわかるし、
主演の牧瀬里穂さんは、つぐみの、美少女で、病弱で、嫌な女ぶりをしっかり演じていたけど、
違う。吉本ばななじゃない。

牧瀬里穂さんは思っていた以上に良かったけど、中嶋朋子さんと真田広之さんは、配役が違っていたかな。

いずれにしろ、吉本ばななさんの世界観は映像でなく文字で体験するものですね。

ただ、村上春樹さんの世界観の映像化も無理だと思ったら、濱口竜介監督が、それなりに再現してくれたし、
吉本ばななさんの世界観もそのうち誰かが、それなりに再現するかもだけど、
少なくとも、この映画ではないです。
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