このレビューはネタバレを含みます
2度目の鑑賞だが、随分前に観たので何も覚えていなかった。
原作を数か月前に読んだばかりということもあり、原作との差異ばかりがどうしても気になってしまった。
何といっても、ヒロインの典子ちゃんが出てこない!
多分、一切出ていないはず。
まさか彼女がいないことになるとは思っていなかったなので、非常に驚いた。
映画的には幼稚な女の子との子供みたいな恋愛より、色気のあるお姉さんとの艶っぽい展開が求められるということなのか。
他にも殺される人や二者選択など変わっている部分が多い。
犯人の顔が最後で白塗りになるなど、ファンタジーみたいな要素が強く、怖さより面白さを感じて、萎えてしまった。
映画だけを観れば、これはこれだけで楽しめるのかもしれないが、私は原作の方が断然好きだ。
祟りの原因となる尼子一族を襲う場面や32人殺しなど、過去の回想シーンが良かった。
暴力描写がなかなかに激しく、血の量も多くて、何よりも俳優さんたちの演技が凄まじい。
32人殺しの要蔵も恐ろしすぎる。
人間とは思えない顔色で、体に弾丸を巻き付け、猟銃を掲げ、刀を振り回す。
トラウマになりそうなレベルで怖かった。
石坂さんの金田一耕助に馴染んでしまったので、渥美清さんはどうしても慣れなかった。
原作の野暮ったさは渥美さんの方が近いのだろうけれど、石坂さんの美ボイスがたまらなく好き。
みやこさんは原作でも30過ぎという設定なのに、なぜか自分の中で都合よく変えていたようで、もっと若い人をイメージしていたため、最初は少し違和感があった。
最後まであまり好きにはなれなかったが、風でスカートがめくれて、スリットから結構上の部分まで太腿が見え隠れてしているのに興奮した!
エロス!