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ゴジラ対ヘドラのtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ対ヘドラ(1971年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

前半はバラエティーと科学映画の手法でヘドラの生態解説に終始する。しかし後半になると俄然アクション映画としておもしろくなる。それもアメリカンニューシネマロードムービー系のおもしろさ。すべてのストーリーがイージーライダーや大友克洋の漫画ハイウェイスターのようにロードサイドだけですすむ。自衛隊の隊長のキャラも街道ぞいの食堂の気のいいマスターみたい。めいっぱいロードムービーな荒涼とした気分にひたれる。柴俊男のヤク中ニューシネマキャラその無慈悲な死も。でもそれだけが本作のニューシネマテイストではない。なんといってもゴジラそのもの自身がヤクをキメて荒野をさまよいあるいてばかりなニューシネマキャラとなっている。パリテキサスか。砂漠の流れ者か。前作までのミニラパパとしての姿はけしとんで同じく一児の父親な傷だらけの天使のショーケンのようになっている。おなじような特撮ロードサイド怪獣ムービーの傑作としてウルトラマン恐怖のルート87がある。
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