ろく

直撃地獄拳 大逆転のろくのレビュー・感想・評価

直撃地獄拳 大逆転(1974年製作の映画)
3.5
石井輝男らしい「とってつけたギャグ」満載。これを是とみるか否とみるかでこの作品の評価は大きく違うだろう。

正直僕は全作に比べると乗り切れなかった。敵のアジトに乗り込むまではちょっとダルじゃねえと感じいまいち。ただ乗り込んでからは滾る展開。前作がカンフー・バカだとしたら今作はルパン・バカよ。ルパン三世的な展開から最後は大爆発。それまで血も何もでないはずなのにいきなり千葉ちゃんは臓物引き出すレベルのカンフー大爆発なのだよ。ああ、そこはもうスカッとさわやか。

最後は志穂美も大活躍。ああ、でも、もっと活躍させてよ。少しだけじゃないか。さらにはタンバリン丹波まででてくるとは。ええ、あいつ丹波なの。この男はいつでもいいとこだけをとってくるよ。

良いシーン
・接着剤で手がテーブルに手がくっつくんだけど、いつまでたっても郷の手にテーブルがついているのが笑う。手の形で切り取ってはいるんだけど。

・4人がレストランで食べ方がわからず四苦八苦するところ。ナプキンをどうしていいかわからず頭に乗せる4人。中島ゆたかまで頭にナプキンを載せているのが可愛い。

・接着剤で足場を作りながらの天井わたり。レーザーで郷が火だるま。ションベンで消す千葉ちゃん。相変わらず品のない展開に安心。

・なぜか飛行機が飛ぶと女の人のスカートがめくれる。そしてノーパン。前作でも意味不明なヌードシーンは今作でも健在。

最後はアラカン。そして網走刑務所。石井輝男がどこまでも「適当に」作った映画。適当に楽しく見るべし。
ろく

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