タコさんウィンナー

ピープルvsジョージ・ルーカスのタコさんウィンナーのレビュー・感想・評価

4.5
超絶スターウォーズファンたちによる愛憎入り混じるルーカスラブロマンス…?!
スターウォーズファンに焦点をあてたドキュメンタリー映画です。

ルーカス映画の問題としてよくとりだたされる問題を話題ごとに構成してあってわかりやすい流れだったと思います。いろんな立場や意見の人が交互に出ていて比較的公平な思想のもとに作られている気もしました。ジャージャーを親の仇のごとく恨むおじさんファンたちの映像の直後に「ジャージャーピンクス好き〜」って言ってる女の子がポンッと出てくるところとか笑いました(笑)

個人的には世代的にプリクエルのスターウォーズメインで育ったので、スターウォーズファンのプリクエル叩きには胸が痛むところもありましたが、一方で人生がスターウォーズ一色になるほどどハマりした人たちが期待値をベスピンのクラウドシティほどの高さまであげていたことを考えるとそうなるのも仕方ないような気もします。というか、よりそういう気持ちにさせてくれるのがこの映画でした。

ちなみに私にとってファントム・メナスは好きとか嫌いとかではなく産湯に近いものでした。小さい頃、全セリフ暗記してモノマネしながら観れるくらいファントム・メナス見てたので…(笑)私の中では「となりのトトロ」と並ぶリピート映画でした…。
そのせいか私にとってのスターウォーズはワクワク要素がてんこ盛りの少年マンガ的作品なのです。最初の三部作で衝撃を受けファンになった方々はジャージャーのみならずイウォークにも違和感を覚える方が多いみたいなので、おそらく「スターウォーズは大人の映画。子どもっぽい要素はいらない」と考えている方が多いんじゃないかな、と個人的には思っています。こういう世代間やスターウォーズとの出会い方の差でも、その人にとっての「スターウォーズ」は多様に変化を見せます。そういったスターウォーズが好きという気持ちの多様性、それを見せてくれるのがこの映画ではないでしょうか。

とりあえずどの作品を好きになったとしても、スターウォーズを一通り見たらこの映画見ることをオススメします。スターウォーズファンのそれぞれのスタンスがわかってないと「ファントム・メナスが最高!」とかいったらボコボコにされる可能性もないとは言えないので……(笑)

スターウォーズを見る方がフォースと共にあらんことを…!