とりさん

海に出た夏の旅のとりさんのレビュー・感想・評価

海に出た夏の旅(1980年製作の映画)
4.0
食料供給の為、海鳥とその卵の採取する任務で無人島に送られた少年兵達の成長物語。
・・・なんですが
まず食料不足に無人島で海鳥と卵捕って対応しようとするざっくりした所がロシアらしい。

しかも、卵と海鳥の採取方法は手作業で断崖絶壁の腰ベルトと細縄のみでのクライミング作業、水は隣の島にしかないので手漕ぎボートで渡って汲みに行ったり
こんな環境で育ったら、そりゃおそロシアにもなりますわ^^;

なお、ロケ地はロシア国内の島で実際に卵と海鳥捕ってる感じですよね、他国じゃ環境うんちゃらでツッコミ入れられるレベルだろうな~(ーー;
なんてツッコミ入ながら映画は進みます。

登場人物の心象や映像も丁寧に組み込まれていて秀逸。
この後に上映されたトルペド航空隊も同じように、隊と個の心象を丁寧に組み込んでいて、これはアラノヴィッチ監督の作風なのかなぁと思いを巡らせます。

ところで、ロシア映画でのナチスの極悪ぶりは世界一だと思うのは私だけでしょうか^^;
ロシアが極悪のナチスに虐げられて虐げられて、ついに怒りの復讐に立ち上がる安定のながれは結構好きです。^^

そして、この映画音楽が素晴らし過ぎて、中毒になりそう。
どこかにサントラ売ってないかしら~と思いつつ映画館を出るのでした。

ここまでご覧頂いた方、ありがとうございました~ヾ(≧▽≦)ノ
とりさん

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