劇場版のダーティペアで、OVA等と比べても明らかに作画のレベルが違う。
それでも、それでも今作が80年代アニメ映画の歴史に名を残さなかったのは、単純につまんないからだと言わざるを得ないな…
宇宙進出した人類のテクノロジーに必要なレアメタル・ヴィゾリウム。
昨今では半導体開発のためにレアメタルって言葉は一般に使われるようになったけど、80年代ではかなり珍しい用語だったんじゃ無いかな？レアメタルをテーマにした着眼点は凄い。
レアメタルの強奪事件を追っていたラブリーエンジェルは、2国が争う採掘惑星へ。
採掘プラントを怪物が襲撃して2国間の争いかと思われたが、実はマッドサイエンティストによるモノだとわかる。
冒頭の強盗事件の泥棒だったイケメンと行動するようになり、ケイはその男と良い仲になる。
マッドサイエンティストの暴走を止め事件を収束させる…と言う内容。
先ず、マッドサイエンティストが80年代なノリで、進化論云々を述べているが思想が無いため悪役として全然魅力が無い。
そしてケイと恋仲になるイケメンも泥棒の理由がショウモナくてこれまた感情移入できない。
レアメタルというアイデアは良かったが話が単純に面白くないんだよな。
演出面も問題だ。80年代のオシャレ音楽をBGMに多用しているが、本来盛り上がらなければいけないアクションシーンにも効果音やセリフが無くBGMだけだ。
これが本当に映画の魅力を削いでる。作画が良いだけにオシャレBGMのミュージックビデオみたいになってる。
メカ関係に明貴美加、クリーチャーにあさりよしとおとゲストデザインにも力が入っているのだが活かされなかったのが惜しい。
