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フレンチ・コネクション2のSPNminacoのレビュー・感想・評価

フレンチ・コネクション2(1975年製作の映画)
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舞台はマルセイユ、相棒はロイ・シャイダーに代わってフランス人刑事に。ゲリラ撮影やバスとの追いかけっこ、危険そうなアクションスタント、ドン・エリスの音楽など前作を踏襲しつつ、チェイスシーンにポパイ視点のGoProカメラみたいなショットが挟まるのは斬新だし、幕切れもクール。但し前作がフレンチノワール風だったのに、フランスに行くと不思議とアメリカ映画らしくなった。実録派フリードキンと違って、フランケンハイマーはエンターテインメント寄りというか豪快。
今回は言葉が通じない分よく喋る。だが、そもそも言葉でコミュニケーションするような奴じゃない。リンゴやジェラートの相変わらず粗野な扱い方といい、やはり行動、というか腕力がモノを言う。餌に釣られてフランスまで乗り込んだキング・コングが檻に囚われ、そこをブチ破って暴れまくるみたいな。
にも関わらず、何より印象強いのはポパイのヘロイン中毒~リハビリ展開だ。とりわけジーン・ハックマンの一人芝居的な長いシークエンス(アドリヴ?)が最大の見せ場。あれこそ動物園に押し込められたケモノと飼育員のようなものだった。
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