dita

ウディ・アレンの重罪と軽罪のditaのレビュー・感想・評価

3.5
そろそろじいさんも歳やからいつポック…間違った、例の新作が公開されることもなさそうやし、それなら過去作を集めようとDVDBOXを検索したら高い!ということで、持っているDVDを観なおしていこうシリーズ第二弾、だらだらと続ける所存なのでわたしが全部観終わるまでじいさんは元気でいてください。

わたしは神様を信じてはいないけど、いたとしても別に構わんよ、という適当な宗教観の持ち主だ。でも、適当だからこそ自分の選択に責任を持ちたいと思っている。だって、神様はわたしの罪を知っていても知らないふりをするから、それならば自分自身をその罪と向き合わなきゃしょうがないし、わたしは罪を自分の中だけで留めて、あるいは忘れたふりをして生きていけるほど強くない。

重罪と軽罪(原題は違うらしいけど)、罪の重さで罰が決まるのかといえばそうでもないのが人生、罪に苦しみ「辛い」と思っても、罪を取るか愛を取るかの選択時に上手く立ち回って、誰にも気づかれないうちに一本の線を足せる人が「幸せ」になれるらしい。愛について真剣に考えれば考えるほど辛さが勝ってしまって、幸せにはなれないなんてことは身を持って知っているけれど、わたしはいつ神様にその線を引っこ抜かれるかびくびくしながら生きるのは嫌だから、辛さを抱えて生きる選択をする…かな、たぶん。
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