小津作品でのフル映像で残っている最古の作品だけど、実際日本映画での無声映画っての自体そんなに数が多いわけではなくある意味斬新。
お話は三角関係なのかな。若き日の小津もこんなベッタベタな青春映画を手掛けていたんですね。お話は平凡だが、時々移る空の風景やベランダの風景などは小津調の原型みたいな感じもあるし、後半のスキー場シーンは、自分も昔リフトのない山のスキーやったことあるので凄くリアルに感じた。あの辺は「極北の怪異（極北のナヌーク）」あたりを参考にしたのだろうか。
お部屋に貼ってあるポスターで「7th Heaven」とは第七天国っていう往年の恋愛映画の事だと思いますが、この時代の洋画にかなり思い入れがあったことが伺えます。
